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京都府 山陰線・舞鶴線 921列車(録音:昭和45年/1970年3月18日)

 京都駅の山陰線ホームからブドー色の客車(オハ61系)8輌を連ねた普通列車が発車する。3時間ほどかけて日本海に面した舞鶴まで行き、ここで東西に分かれた2本の列車は、東は敦賀、西は豊岡まで日本海に沿って旅を続ける。それぞれ4輌編成のうち1輌は客車の半分が郵便・荷物室になっているオハユニ61形だ。
 京都駅を発車してすぐ、車内ではこの列車の行先を説明する車掌アナウンスが始まる。

 朝京都を出た時にDD54形ディーゼル機関車に牽引されていた921列車は、綾部から福知山機関区配置のC58形蒸機にバトンタッチして舞鶴線に入った。西舞鶴のひと駅手前の真倉を発車した後、車内アナウンスでこの先の列車分割のことが説明される。
 西舞鶴で分割された後ろ4輌の客車は豊岡機関区配置のC58形蒸機に牽かれて宮津線に入り、323列車として豊岡まで3時間弱の旅を続ける。宮津線の旅客列車を蒸機が牽いていたのは、この年の9月までだった。