1974年3月14日、釧路〜根室間にある厚岸(あっけし)の街には流氷が接岸していた。
ここは厚岸湾を挟んで南北に分かれた街をつなぐ厚岸大橋を望む撮影地点で、前年5月に来た時に釧路行きの貨物列車を牽くC58を写した場所だ。
  びっしりと重なるような氷の上で子供が遊んでいた。



東釧路〜釧路間の釧路川にも氷が流れ込んでいた。
 
     
 
厚岸〜糸魚沢間の開けた場所を行く470列車。吹雪の中では背景も何も見えない。(1974年3月7日)   別保〜上尾幌間のカーブで待っていると、降りしきる雪がカメラのレンズに吹き込んできたが、やがて混合444列車を牽いてゆっくりと姿を現したのは門鉄デフを装備したC5833だった。(1974年3月7日)
1週間後に同じ場所で同じ列車を待っていると、煙室扉が赤く錆びたC5898が牽いてきた。
<鉄道弘済会 道内時刻表昭和49年3月号>
 
     
昆布盛〜西和田間の築堤を行くC5833牽引の貨物471列車。この機関車は煙室両側のデフレクターにJNR(国鉄)のマークをつけていた。(3月9日)   釧路駅に到着した釧網本線の混合631列車(3月7日)
 
     
 
別当賀(べっとが)〜落石間には太平洋を間近に見下ろすカーブがある。
車掌車、コンテナ車、モーターカーを積んだ貨車と荷物車各1輌という面白い編成の1498列車を牽いてきたのはC5833だった。この日は海岸には流氷は見えない。
(3月8日)
  1週間後に左と同じ場所へ行くと、海岸はびっしり流氷で埋め尽くされていた。この時期はその日の風向きによって、氷が押し寄せてきたり沖に離れて行ったりするという。
釧路行き混合444列車は、荷物車と郵便車を3輌、客車2輌、その後に貨車を数輌連結するという編成だった。
(3月15日)
 
     
昆布盛〜西和田間のS字カーブを行く釧路行き混合444列車
(3月9日)
  別当賀〜落石間を行く根室行き混合441列車(3月15日)
 
     
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北海道 道東(根室本線)のC58