ヨルダン・ヒジャーズ鉄道 日本車輛製蒸機
ヨルダンのヒジャーズ鉄道には1950年代にイギリス、ベルギー、ドイツ等から蒸機が輸入され、その一部は現在も保存されているが、日本車輛製のパシフィック形(軸配置が先輪2軸、動輪3軸、従輪1軸の通称)蒸機も5輌輸入された。81号から85号までの番号が付けられたこれらの機関車は、もともとタイ鉄道向けに1953年に製造されたが、何らかの事情でキャンセルされ、1959年にヒジャーズ鉄道に納入されたと言われており、メーカーズプレートにも1959と記されている。
この内82号と85号はアンマンの機関区で動態保存されていて、85号機は最近でも毎年のようにチャーター列車を牽いているが、84号機はアンマン市内北東部にあるヨルダン大学のキャンパスに静態保存されていた。(2010年12月4日撮影)
 
     
 
この機関車には煙突の前に給水温め器が載っているが、アンマン機関区で保存されている82、85号機にはこれがない。ナンバープレートの8と4の大きさが違うのはご愛敬。   動輪径は1372mmで比較的小ぶりなため、パシフィック形から連想する急行旅客機というイメージからはほど遠い。
燃料は重油専用のテンダー。
 
 
     
アンマン南方の郊外にルッバーン駅があり、この構内には使われていない貨車が多数留置されているが、錆びついた蒸機が2輌放置されていた。その一方が81号機だった。
(2009年7月20日撮影)
  81号機にも給水温め器が載っていた。後ろに連結されているもう1輌は独アーノルト・ユンク社1955年製の蒸機でテンダーには51という表示が残っていたが、アンマン機関区に51号は保存されているため同時に輸入された53号機らしい。
 
     
日本車輛のプレートが残っていた。製造年は判別し難いが1959となっている。    
 
     
キャブからテンダーにかけては黒い塗装が残っていた   日本車輛製5輌の内、残る83号機は、ヨルダン南部のカラクにあるムタ大学の敷地内に保存されているという噂である。
 
     
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