1976年に南北ベトナムが統一されるまで南ベトナムの首都はサイゴンだった。統一後、町の名前はホーチミン市となったが南北縦貫鉄道の南端の駅名は今でもサイゴン駅である。   2011年5月にこの駅を訪ねた時、駅前広場にベトナムの鉄道で活躍した141形蒸機が静態保存されていた。盛土の上に鎮座していたが、前方が少し高い展示だった。
 
     
左後方に上の写真にも見える駅舎の駅名が見えている。   141形の軸配置は、先輪1軸、動輪4軸、後輪1軸。軸の数を並べて141と機関車の形式にするのはフランス式である。
 
141形はベトナムの鉄道で最も強力な蒸機だった。ゲージは1000mmであるが、馬力(1100PS)で比較すると、日本のD51形より弱いがC58形より強力である。   初期形141-500番台の27輌が1948年からフランスのSACM社で製造され納入されたが、インドシナ戦争の混乱の中で全数が現地に届いたかどうかには諸説があるようだ。1951年から第2次形の141-A-101以降の16輌がSACM社に発注されたが8輌のみが納入された。
 
第3次形の141は1965年から74年までに67輌が導入されたが、これらは中国の唐山(Tanshan)で製造された。このグループは後ろ側に三角形に飛び出した独特の形のデフレクターを装備している。第1〜2次形はデフレクターの形が違っていたが、保存等で現存するのはこの第3次グループのみである。   141-151以降のナンバーとなった第3次グループの内、158号機がサイゴン駅前に静態保存されている。
従えているテンダーは丸い舟形である。そこには16-158と言うナンバープレートが付いていた。そういう形式で呼ばれていた時もあるのだろうか。
 
動輪直径は1200mm、全長19m、重量81.5t。
141形は2002年を最後に現役を退いたという。
   それにしても、水平でなく前方を高く据え付ける展示方法は、どういう意味があるのだろうか。
 
 
サイゴン駅の構内   留置されている客車の中にダブルデッカーがあった。
 
     
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ベトナム サイゴン駅前の141形