イギリス ヴェイル・オブ・レイドル鉄道
  イギリスには保存鉄道が数多くあるが、ウェールズ地方西海岸の街アベリスティスを起点としてヴェイル・オブ・レイドル鉄道がある。2001年7月にここを訪ねた。

この鉄道は1902年に鉛鉱石運搬用として敷設され、木材等も運搬していたが1928年には貨物営業が廃止された。しかし地域住民の交通機関として生き残ったこの鉄道は、戦後英国国鉄に組み込まれ、1989年に民間に売却される時には国鉄最後の蒸機運転線区となっていた。

起点の Aberystwyth から終点 Devil's Bridgeまでの延長は 11.75マイル、ゲージは1フィート11インチと4分の3(603mm)という珍しい規格だ。
     
 
列車は美しいウェールズの風景の中を走って行く
Glanrafon西方  Nantyronen西方
  終点 Devil's Bridge(悪魔の橋)駅
Aberystwyth行き列車として発車を待つ8号機
 
     
 
サドルタンクが長いデザインの8号機は、1923年にグレート・ウェスターン鉄道(GWR)のスウィンドン工場で製造された。
ゲージの狭さに比べると、上に載る機関車としてはかなりの大きさだ。
  Aberffrwd 駅を発車する列車。ウェールズ語の発音は難解だ。
 
 
 
沿線の丘陵は羊の放牧地が多い。
緑の中の白い点は悠々と過ごしている羊たち。
   牛もいた Glanrafon 〜 Capel Bangor 間
<VOR鉄道発行パンフレットより>
 
     
ウェールズ西海岸に面したアベリスティスの街
  この日は2往復だけ運転されており、列車に乗る機会は無かったが切符は購入した。往復11ポンド。
休日には4往復の列車が運転されていた。
 
     
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