この博物館は、ウズベキスタン領内の鉄道開業100周年を記念して1989年8月4日にオープンし、蒸機13輌、ディーゼル機18輌、電機3輌その他が展示されている。
前回(その1)に続き、今回は1940年代までに製造された蒸機で展示されていた車輛を紹介する。
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M17-2657号機は、1934年製の貨物用機で、軸配置は先輪1軸、動輪5軸、出力2000馬力である。無理に緑色に塗装しなくても、以前の黒と赤だけの姿の方が好ましいと思える。
ボイラ前面が平らな円盤状で、下半分に小さな煙室扉が付いたデザインはソ連製の標準形だったのだろうか。大きな円板も扉として開閉できる構造のように蝶番が付いているが、開くための取っ手や閉める時の固定金具が見当たらない。
 
 
 
     
COM17形の前に展示されていたのはTE-5200号機。1943年ドイツ製であるが、当時ソ連とドイツは交戦状態だったため、ドイツから輸入したとは考えられない。   この機関車は、ドイツ国鉄が1942年から1951年までに6200輌以上使用していた52形そのものであり、戦後ソ連領内でもゲージを改造して相当な輌数が使われていたと想像できる。
 
独特な形状の船底テンダーは52形のオリジナル。   ボイラー前面の形は他の機関車と同様に改造されていた。
   
     
EU705-74号機は、1930年製の貨物用機で軸配置は動輪5軸のみ。総重量85.6tで出力1200馬力。   この機関車もボイラーとキャブだけが緑色に再塗装されていた。テンダー前部が運転室の一部を構成する設計になっている。
 
 
 
 
9P-649号機は、動輪3軸の小型貨物用機で、1936年製。総重量45tで出力は320馬力だった。   この写真は昨年の撮影だが、今年はサイドタンクが他の機関車にも使われているのと同じ緑色に塗装されていた。
 
 
EM732-35号機は1931/32年製。直径1320mmの動輪5軸であるが、それ以外の情報は表示されていなかった。   テンダーの上に載っている蒲鉾状のタンクは燃料の重油用だろうか。
 
 
 
FD20-2849号機は1932年製、軸配置が先輪1軸、動輪5軸、後輪1軸の貨物用機だが、出力は3200馬力と強力だ。   全長29mというのは、前回紹介した大型貨物用機LV0487号機よりも長い。
 
 
 
 
  最後に紹介するのは最古参のOV1534号機。1914年製、軸配置が動輪4軸、総重量53.2t、出力700馬力。
バッファー付の連結器だったということは、ソ連もある時代に日本と同じように自動連結器に交換したのだろう。

それにしてもボイラー前面を平らな円板にして、小さな煙室扉を取り付ける構造が徹底していた。ソ連国鉄の統一規格として、ある時代に改造していったのだろうか。

博物館には、機関車の他に客車やラッセル車、クレーン車等の事業用車両も展示されていた。

 
     
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