ドイツ ブロールタール鉄道列車(撮影2001年8月)

ライン川左岸のDBブロール駅前からブロール谷に沿って西へ向かうメーターゲージの鉄道がブロールタール鉄道だ。
土曜日の夕方、翌日の運転に備えてショベルカーで石炭を積んでいたのは、ポーランド国鉄から1990年にこの保存鉄道が購入した動輪4軸の5号機(1951年製)。給炭を終えると、DBの標準軌のレールと共用の3線軌道区間を移動して行った。

2001年に訪ねた時は隔週の日曜日に蒸機が牽く旅客列車が運転されていた。当日朝、準備を終えた5号機が駅構内外れで佇んでいた。

午前10時発の列車は客車8両と貨車1両という長い編成で、最後部を3軸のL型ディーゼル機関車2両が補機で押していた。
ブロール駅発車のあと車で追いかけ、陸橋の通過、ブルクブロール駅の発車、その先での踏切等、12km先の終着オーバーツィッセンまでの間に数回撮影した。
オーバーツィッセンからの折り返し列車は、客車3輌だけの軽い編成となってブロールに向かって走って行った。機関車を転向する設備が無いため、逆向牽引となる。 12時にオーバーツィッセンを出てから約50分の旅を終えてブロール駅に到着した列車から乗客がホームに降りて来た。
この日は午後2時発でもう1往復の蒸機列車が運転されることになっており、5号機はブロール駅構内で客車の入換をしていた。入換の途中でホームに止まった機関車の前で女の子が記念写真を撮っていた。この鉄道の蒸機はその後オーバーホールが必要となったが、これに必要な費用が不足して整備できないまま売却されてしまった。
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