ドイツ ドレスデン蒸機フェスティバル2017(撮影2017年4月)

2017年4月のドレスデン蒸機フェスティバルに合わせて、ライプチヒからプラハまで往復した特別列車を牽引したのは18.201号機だった。4月8日朝8時過ぎ、エルベ川に沿ってドレスデンからチェコ国境に向かう区間のラーテンの先で待っていると、直径2300mmの大きな動輪を回転させながら編成全体が緑色の列車を牽いて疾走していった。

蒸機フェスティバルの企画列車のひとつが、東独国鉄時代のドレスデン〜ベルリン間を往復したDツークを再現するMETROPOL号だった。4月8日朝10時45分にドレスデン中央駅を発車した列車を牽引したのは01.1519号機だった。ドレスデンから北上する区間は郊外で2ルートあるが西側の線路端で待っていると、独特の形のデフレクターを装備した01.5形が10輌編成の列車を牽いていった。

ドレスデン東方のハイデナウから南に分岐する支線は、1991年まで錫鉱山のあったアルテンべルグまで勾配を登り続ける山岳路線だ。
4月9日朝、50.3648号機と52.8131号機の重連が牽く5輌編成の特別列車は、Sカーブで森から抜け出た後、何度か汽笛を鳴らし、降り注ぐ陽光を浴びながら眼前を通過していった。
前日の朝に18.201号機を見た場所で9日午後に待っていると、ドレスデンを出て国境を越えチェコのジェチンまで行く特別列車を牽いてきたのは35.1097号機だった。
勾配が比較的緩い区間であるが、13輌の長い編成の最後尾ではディーゼル機関車の118形552号機が推進していた。
蒸機フェスティバルが終わった翌日の4月10日朝、特別列車を牽いて保存場所へ帰る01型2066号をタラントの先で撮影し終え撤収しようとすると、周囲で一緒に撮影していたドイツのファンが10分後にもう1列車来ると言う。待っていると、ケムニッツ鉄道博物館に回送列車で帰る50.3648号機が、朝日を浴びながら白煙とドレインに包まれ勾配区間を登っていった。
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