ドイツ 雪のフィヒテルべルク鉄道(撮影2010年2月)

フィヒテルべルク鉄道は終点のオーバーヴィーゼンタール駅周辺がスキーリゾート地であるため、他の保存鉄道と違って冬の間も無休で運転されている。朝、起点のクランツァールから1km程南方の牧場へ通じる踏切で待っていると、長い編成の列車を99 773号機が牽いてきた。

列車は終点のオーバーヴィーゼンタールまで1時間かけて走るが、ひと駅手前のウンターヴィーゼンタール駅の先へレンタカーで先回りして待っていると、歯切れのよいブラスト音とともに列車が姿を現し、急勾配区間を登って行った。
この日の2番列車は1時間後の11:10に麓のクランツァールを発車するため、ほぼ中間地点にあるクレッチャム・ローテンゼーマ駅近辺の大カーブまで下りて行き、カメラをセットして待ち受けた。ここでも期待通りの爆煙を上げながら99 771号機が眼前を通過して行った。
すぐに撤収してレンタカーで列車を追い越してオーバーヴィーゼンタールに向かい、駅の手前にある大鉄橋を列車が渡る姿を撮影した。橋を渡って駅構内に進入する時まで機関車は力行してくる。1時間の旅とは言え、編成には食堂車も連結されている。
13:10にクランツァールを出る次の列車は、フィーレンシュトラーセ駅を出て森の中へ入る場所で撮影した。列車が眼前を通過した後に低音の汽笛が聞こえた。スキーのクロスカントリールートがこの辺りでは線路に並行していて、時々家族連れのスキー客が通り過ぎて行った。
この日の4番列車は、朝と同じ踏切のアウトカーブ側で待った。列車の接近を知らす鐘を鳴らし続けながら眼前を通過して行った。
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