ドイツ チューリンゲンの森(撮影2010年2月)

ウルム鉄道愛好家協会(UEF)が保存する01形1066号機が、団体客を乗せた列車を牽いてDB本線を疾走してくる。カーブを回って姿を現した列車は、あっと言う間に眼前を通過していった。朝9時前だがパウダースノーが舞う空はどんより暗かった。この先ヴュルツブルク駅から先頭で牽引する電気機関車が、最後尾に連結されていた。

シュヴァインフルトから先は単線非電化区間となる。オーバーヴェルン駅の手前で待っていると、01が牽く列車は徐行しながら通過して行った。8両編成の特別列車は朝6時にシュツットガルトを出てレンシュタイクまで行き、折り返してシュツットガルトに戻る頃は深夜になる。

グリンメンタールに到着した01は解放され、94形にバトンタッチする。客車を3両外してマイニンゲン駅に回送して行く準備をしていた。94形に牽かれてレンシュタイクから折り返した列車は、マイニンゲンで再び8両編成になり01が牽引して行く予定になっていた。
グリンメンタールでバトンタッチした94形1538号機は、午後0時45分、長い汽笛を吹鳴した後発車して行った。列車は5輌編成となり最後尾をディーゼル機関車が推進して行った。氷点下の外気の中、水蒸気が列車を隠していた。
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