エジプト南部の砂糖キビ鉄道(その3)
  エジプト南部の砂糖キビ運搬鉄道の第3弾は、ナガハマディ製糖工場の専用線。
古代王朝時代の神殿やツタンカーメン王の墓などで有名なルクソールから、ナイル川の下流(北方)約120kmのところに、ナガハマディいう町がある。ここに製糖工場があり、周辺の畑で収穫した砂糖キビを運搬する鉄道のネットワークがある。ゲージはやはり2フィート(610mm)だが、(その1)で紹介したクス工場や(その2)で紹介したエドフ工場のように統一された形式でなく、何種類かの色と形のディーゼル機関車が活躍していた。
1990年と92年に訪問した時の風景を紹介する。
地図を頼りに線路のある所をあちこち走っていると、ようやく緑色のディーゼル機関車が止まっているところを見つけた。    
     
 
この時間は作業をしている訳ではなく、木陰に止めてあるだけだった。機関車番号は2号。
プレートには製造年が記されていなかったが、西独製だった。
  この辺りはヤシの木が至る所に林立していて、間を縫うように2フィートの線路が敷かれていた。
 
     
 
53号機関車は比較的大型だった。
ガラスが破れた窓は厚紙でふさぎ、覗き穴があけてある。
  畑の中を列車が走ってきたので、急いで道路際に車を止め、撮ることができた。41号機が牽く。
この先は道路に沿って線路が続いている。
 
     
 
29号機が用水路に沿った線路で貨車の入換え作業をしていた。
  空の貨車に作業員を乗せて走る55号機
貨車の入換え作業をする56号機
 
     
 
オレンジの塗色の小さな機関車も見かけた。番号は1号。
沿線各所に留置された貨車に、人力で砂糖キビが積み込まれ、列車が集めて工場へ向かって牽かれていく。
  1990年5月に訪ねた時、ナイル川本流に近い場所で蒸機の一部が再利用されている設備を見つけた。サドルタンク式機関車2輌の上回りが背中合わせに固定され、ボイラーとして使われていたと思われる。
 
     
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ナガハマディ工場専用線