ヨルダン ヒジャーズ鉄道71号機(撮影2009年/10年9月)

イギリスのツアー会社が企画したヒジャーズ鉄道蒸機の旅、2009年9月27日はベルギー製の細長の顔立ちの71号機がアンマン市内のカスル駅まで列車を牽いた。朝8時前にアンマン駅へ行くと、既に給水ポートの前で煙を上げていた。その後構内を往復した後、機関車はゆっくりバックして停まっている列車の先頭に連結した。

十連橋を見下ろす丘の上で待っていると、列車がカーブを曲がって姿を現し勾配を登って来た。十連橋手前の切り通しで一時停止した列車は、ゆっくりと71号機に牽き出されて橋を通過して行った。この先線路は右へ急カーブしてトンネルに入り、その先でもと来た線路と平行になるぐらいの位置関係になるため、同じ場所にいると、向こうの丘を今度は右に向かって走って行く姿を見ることが出来る。
2010年9月26日、前年とほぼ同じ企画で71号機が再びカスル駅まで列車を牽いた。朝8時前にアンマン駅に行くと、71号機は機関庫の前で準備をしていたが、間もなく給水ポートの前へ移動し給水を始めた。8日前にこのツアーで列車を牽いたイギリス製23号機が並んで止まっていた。やがて機関車は駅舎の前を通過し、列車の先頭に連結するため構内外れに向かって移動していった。
アンマン駅を出てすぐ列車は直線区間を登って来る。この先、右にカーブして道路を斜めに横切る踏切があるが、そこには遮断機も何もないため、汽笛を鳴らし続けて車に列車の接近を伝えていた。
十連橋を西側から見下ろす丘の上で待っていると、黒煙とともに列車がカーブを回って姿を現した。この日は十連橋でフォトランバイをすることになっていたため、橋にさしかかるとスピードを落とし、渡りきったところで停止した。この後、列車から降りた乗客が撮影準備をする間に列車はゆっくりバックして橋の手前まで戻って行くが、私は次の撮影地点に移動した。
三脚にビデオカメラをセットして列車を待っていると、近所の子供達が集まってきて周りでお喋りをしていた。黒煙を上げながら勾配を登ってきた71号機は、金色のドームのあるモスクの横を通過する所でブレーキをかけて停止した。ここでもまたフォトランバイをすることになったようだ。列車からツアー客が降りてきた。
この日の終着カスル駅の手前で交通量の多い道路を横切る踏切があり、その先で待っていると踏切の手前でもフォトランバイをやっていたらしく、黒煙が何度か立ち上がるのが見えた。やがて踏切を通過して列車が姿を現したが、一度停止してから直線路を走って来た。この先線路は180度左にカーブしてカスル駅構内に進入する。
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ヒジャーズ鉄道(その3ベルギー製71号) ヒジャーズ鉄道(英国ツアー/カスル行き)