ヨルダン ヒジャーズ鉄道(英国ツアー/カスル行き)
イギリスの旅行社が企画し2010年9月に催行された「ヒジャーズ鉄道蒸機の旅」第3弾は、アンマン駅を出て南へ勾配を登り、市内南部の最高地点にあるカスル駅までをベルギー製の71号機が牽く列車が走った。2009年9月の同じ企画でも、71号機が同じようにこの列車を牽引した。
朝アンマン駅へ行くと庫の外に止まった71号機はあちこちから水蒸気を上げ、その回りで運転整備作業が続いていた。

ツアー客一行はこの日が最終日で、昼頃カスル駅に到着した後は、バスでモザイクタイルで有名なマダバの教会やネボ山を観光し、翌日帰国した。
 
     
71号機関車は、ベルギーのアンヌ・サンピエール1955年製で、足回りは先輪1軸、動輪4軸、従輪1軸の構造。
充分に蒸気圧を上げた後、給水ポートの方へ移動して給水を始めた。
  左の71号機は、フロントデッキとその下のカウキャッチャーが狭く、細長の顔立ちに大きなヘッドライトが、独特の雰囲気を持っている。数日前に別のチャーター列車を引いた23号機と並んで止まった。
 
     
 
アンマン駅を出てすぐ、列車は上り勾配の直線から右にカーブして踏切を横切って行く。遮断機も警報機も無いが、汽笛を鳴らし続けて通過する列車を車が待っていた。   列車は約100年前の開業時に建設された十連の石造アーチ橋にさしかかり、通り抜けたところでフォトランバイをするために一時停止して乗客を降ろした。
 
     
十連橋を通過してから短いトンネルを抜け、S字状に丘を回り登って来た列車は、やがて金のドームのあるモスクの横を通過する。   ところがモスクの横を過ぎたところで列車は速度を落として一時停止した。ここでもフォトランバイの準備に入ったが、次の撮影ポイントに車で移動することとした。
 
     
 
交通量の多い踏切を抜けると直線路となる。71号機は4輌の客車を牽いて駆け抜けて行った。(右)
この先左にカーブして今日の終着カスル駅構内に入って行く。
  71号機のサイドヴュー。ボイラが細く高い位置にある。
 
     
個性的な71号機のいくつかのアングル    
 
 
     
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